初春のまだ肌寒い日のこと
立派な言葉を並べ立てて
誓いを立てた
時は流れて
夏の暮れに
年始めの決意の息吹は枯れ果て
誰も彼も
耳さわりのいい言葉を盾に
逃亡の手立てを考えている
誰ひとり本気じゃなかった
"勝つ気"など、初めから何もなかったのだ
ただ、すべては虚像であったという
真実だけが
日が暮れた空を
やさしく包む
問題を簡略化しよう
つまり
行きたい場所があるから
人は歩くのか
それとも
道ばたの看板に
「歩け」と書いてあるから
人は歩くのか
両者の違いは思っている以上に
大きい
では
「止まれ」の看板を見つけたのなら
君はいつまで
ボーっと突っ立ったまま
待つつもりなのか?
それとも、背中を押してくれる
誰かがやってくるまで
その場に座り込んでしまうのか?
奢りも昂ぶりもなく
僕は去ろう
"誰も責任をとらない"という
すばらしき組織の中では
自分に対しての誠実さえも
剥ぎとられて
惰性という名の日常が
やってくると
みんな昨日とは別人になって
流されていく
「その先に何があるのか?」
そんな問いさえ
無意味の判を押され
惰性の波は
すべてを無気力のベクトルへと
押しやっていく
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